皆さんにエージェントをもっと賢く利用していただきたいという思いから、エージェント側から見たエージェントの賢い利用法というものを考えてみたいと思います。
まず今回は、「入社後の給与未払いや給与の遅配を避けるための指標」についてです。
海外で働いている・働いていた料理人の方々からお聞きする「海外あるある」の一つに給与の未払いや遅配があります。
たぶん海外で給与関係のトラブルを経験したという方は以外に多いのではないかと思いますが、これは最も避けたいことの一つですね。
長年にわたりいろいろな国のさまざまなレストラン見てきていますが、給与未払いや遅配が発生するレストランには、ある程度共通項があるように思います。
そのようなレストランを見分けるための情報源として、エージェントを利用することが考えられます。
ポイントは、
1.エージェントに対して、これまできちんとそのサービス料の支払いがなされている雇用主か?
2.エージェントを介して採用活動をしているにも関わらず、面接等を通じて皆さんと直接コミュニケーションを取った後~採用決定
までの間に、エージェントを介さずに進行させよう、進行させようという動きが見られないか?
です。
<上記1について>
当社のサービスは、ご転職を希望する料理人の皆さんから登録料や紹介料をお支払いただくのではなく、採用するレストラン側から人材採用のサポートをするサービス料としてお支払をいただきます。
長年に渡り本事業をやっていますと、当社へのサービス料の支払いが大幅に遅れる、あれやこれや理由をつけてなかなか支払いがなされないというレストランにも遭遇してきました。もちろん当社としては、最初にサービス料金に関する説明をし、レストラン側も了解した上で双方合意の下、サービス提供の契約書を取り交わし、サービスを開始するのですが、それでもこういったことが起こり得ます。
このようなレストランは、総じてお金の支払いに関してルーズであるということですので、給与未払いや遅配が起こる可能性があるレストランといって間違いないと思います。
当社にはこのようなレストランの記録が残っていますので、お問い合わせいただければ情報のご提供を致します。
<上記2について>
当社のサービス料については上記の通りであり、当社からご紹介した方の採用が決定した場合、当社から雇用主に請求が発生します。当社から人材の紹介を受けているにもかかわらず、当社への支払いを避けるために、面接時、直接皆さんに「エージェントには内緒にして進めましょう。」「あなたを採用する方向で考えますが、エージェントには他のレストランに決定したという理由で、今回の求人は辞退すると伝えてください。」などと持ちかけてくるケースがあったりします。稀なケースではありますが、このようなレストランも「推して知るべし」・・・です。
この手の雇用主は、「人をだます」「人を欺く」ということを平気でする体質であるということですから、自分が入社した場合、自分の身にもそのようなことが起こり得るのだと考えた方良いかもしれません。
当社と取引のないレストランであっても、料理人の皆さんからは、給与が支払われていない・支払が遅れるといったレストラン情報が届いたりもしますので、当社とは関係のないルートで求職活動をしている場合であっても、「あれっ?」と思うようなことがあれば、お気軽にご連絡ください。当社が情報を持っているレストランであれば、情報の提供をさせていただきます。
Comments