海外で働く場合、言葉も文化も法律も違うわけですから、当然ながら日本と同じにはいきません。トラブルを解決するのにも言語の問題等でかなりのエネルギーがいりますから、渡航してからのトラブルはなるべく避けたいものです。
渡航後の雇用主とのトラブルを避けるためには、口頭上だけで条件面を取り決めるのはできる限り避け、やはり渡航前に雇用契約書として書面で取り交わしておきたいですね。
いくつもの店舗を展開している大きな組織やホテル等の場合は、人事がしっかりしていますので、こちらから要求せずとも雇用契約書は提示されることが多いですが、個人経営のレストランや小規模の会社では、外国人と雇用契約書を結ぶことに慣れていないところもあり、要求してもなかなか送られてこないということもあります。送られてこない場合は、こちらから要求した方が良いですね。
さてさて雇用主から提示された雇用契約書、英語圏以外では現地の言葉で書かれているケースもありますが、日本人を採用するときにはそのほとんどが英語です。分量としては、A4サイズ1~2枚でシンプルに要点のみを記載したものから、15枚や20枚にもおよぶ長いものまでさまざまですが、いずれにしても、契約書となると普段はあまり使用しない単語も結構使われていたりして、読み込みにも時間と手間がかかり、やっかいなものです。
ただ、雇用契約書には「どのようなことが記載されているのか」「記載されるべきなのか」をわかった上で読んでいくと、チェックすべきところとそれほどきっちり読み込まなくても大丈夫そうなところがわかってきます。
雇用契約書の記載できちんと理解しておきたい記載項目は、
● ポジションタイトル
● 職務内容
● 給与
● 給与以外の処遇
● 雇用契約期間
● 試用期間
● 退職時のルール(どれぐらい前のノーティスが必要か?)
● 就労時間/勤務時間
● 休日・休暇
● 副業禁止やペナルティー
などです。
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